妊娠と風疹
2012年末以降、日本では、風疹が流行しています。
妊娠中、特に妊娠初期に妊婦さんが風疹にかかると、
胎児感染により赤ちゃんの眼・耳・心臓などに障害がでることがあります。
先天性風疹症候群と呼ばれる病態です。
検査時期
日本では妊娠早期の検査が勧められていますが、英国では妊娠12週頃に検査を行います。
風疹抗体を持っているか不明な妊婦さんは、妊娠のなるべく早い時期に検査をすることをお勧めします。
検査法
日本と英国では、血液検査の方法が異なります。
日本ではHI法という検査が一般的ですが、英国では、IgG抗体という検査が行われます。
当クリニックでは、より診断精度を高めるため、IgG抗体に加えIgM抗体での検査をお勧めしております。
それでも、数週間後に再検査が必要となったり、再検査をしても判断に迷う場合もあります。
また、風疹ワクチンを接種したことがなく、風疹にかかったことがない女性の場合、
妊娠していない時期に、将来の妊娠に備えて風疹ワクチンを接種することが勧められています。