仁(ひと)くちコラム


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2022年8月 2日 (火)

子宮頸がん検診ー日英の違い

子宮頸がんは、20歳代から30歳代という
若い世代にも多くみられ、
30歳代後半がピークとなっています。

子宮頸がんは一般的にゆっくりと進行するため、
検診を毎年受けても2-3年毎で受けても予防効果は変わらないとされています。
そのため、日本では、20歳から2年に1回、
イングランドでは、25歳から3年に1回の検診が
推奨されています。

日本での、具体的な子宮頸がん検診は、
子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、
顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査となります。
英国では、まず、子宮頚がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)検査を
行い、これが陽性の場合、上記の細胞診検査を行います。
HPV検査の具体的な方法は、細胞診検査と同じです。
また、日英ともに、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)を接種した方も
子宮頸がん検診をうけることが奨められています。

注意事項として、
生理中の場合は、正しい結果が得られない可能性が
高まることがあげられます。

日本における検診費用は
市区町村による住民健診、職場での検診などによって
自己負担額は異なります。
英国では、GPやNHSで行う場合は、無料となります。
当クリニックのようなプライベート病院では、
日本式の細胞診検査、英国式のHPV検査の
どちらもお受けいただけますが、
実費が必要となります。


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