吸入ガスによる和痛分娩
日本においては、一般的ではありませんが、
イギリスでは、吸入ガスによる和痛分娩が
広く行われています。
笑気ガス(nitrous oxide gas)と酸素を混合した
エントノックス(Entonox) というガスを使用します。
完全に無痛になるわけではありませんが、
痛みを和らげるのに効果があります。
具体的には、
陣痛がきて、おなかの痛みを感じ始めたら、
マスクからガスを吸い込みます。
15-20秒くらいで効果がでてきます。
ゆっくりと深い呼吸でガスを吸い込みますと、
より効果が高まります。
ただし、吸入により少し頭がふらふらしたり、
気分が悪くなることがあります。
なお、このガスによる赤ちゃんへの悪影響はありません。
使用方法が簡単で、コントロールも容易のため、
大抵の妊婦さんが出産中に使用しています。