仁(ひと)くちコラム


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2013年10月 7日 (月)

妊娠中に百日咳ワクチンをすすめられたのですが、、、

百日咳ってどんな病気ですか?

百日咳 (英語ではPertussis, Wooping Coughと呼ばれます) は、
細菌によって引き起こされる感染性の強い病気です。
咳が長く続くことにより、息苦しくなったりします(呼吸困難)。
その他、発熱、鼻水や激しい咳の後に吐いてしまうなどの症状が見られます。
 

どうして妊婦に百日咳ワクチンの接種を勧められるようになったのですか?

百日咳による乳児の死亡がイギリスで急激に増えていると、
イギリスの保健機関から報告がありました (NHS leafletをご参照ください)。
そこで、ワクチンの予防接種が始まる2ヶ月までの乳児を感染から守るため、
妊娠している間に母親にワクチンを接種することが推奨されることになりました。

乳児が百日咳にかかるとどうなるのですか?

百日咳は悪化すると肺炎を起こしたり、乳児では呼吸困難から脳に後遺症をおこすこともあります。

どのタイミングでワクチンを接種するのですか?

28-38週までの妊婦さんが対象となっていますが、28-32週の間が理想的であるといわれています。
ワクチンを接種した後に、お母さんの身体で百日咳菌に対する抗体(免疫をつけるもの)ができる までの時間、
それを胎盤を通して胎児に送ることができる時間を考えて、この期間に接種することが勧められています。


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