仁(ひと)くちコラム


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2018年8月24日 (金)

渡英されるお子さんの予防接種

イギリスへいらっしゃる予定のお母様方へ

お子さんの予防接種に関して、以下の手紙の内容を
担当小児科の先生と御相談いただくと、
渡英後の重複接種を避けることができます。

小児科担当医様

渡英が決まっているお子さんの予防接種を開始するにあたって、
以下の点をご留意頂けますと
患者さんの負担が軽減いたしますので、
ご考慮下さいますようお願いいたします。

イギリスと日本の小児ワクチンスケジュールに大きな差はありませんが、
ワクチン製剤が異なっているため、
日本でワクチンを開始したのちに渡英される乳幼児は、
一部のワクチンの重複接種を受けざるを得ない場合があります。

・イギリスには3種混合ワクチン(DTP)、4種混合ワクチン(DTP/IPV)、
不活化ポリオ単独ワクチン(IPV)の製剤はありません。
5種混合(DTP/IPV/Hib)もしくは6種混合(DTP/IPV/Hib/HepB)のみとなります。
→ 生後2か月でHib単独ワクチンのみを接種されて渡英されると、
0歳時にHibワクチンが1回多く接種されることになります。

・イギリスではロタウィルスワクチンは定期接種になっていますが、
製剤はロタリックスのみ使用されており、ロタテックは英国内では手に入りません。
ロタワクチン接種をご希望のお子さんが2回目接種を完了前に渡英する予定の場合は、
ロタリックス投与をお願いいたします。

・イギリスでは麻疹・ムンプス・風疹は、
定期ワクチンとして生後12か月と3歳4か月で接種します。
製剤は、MMRのみとなり、ムンプス単独ワクチン、MRワクチンはありません。
→12か月でMRワクチンのみ接種した状態で渡英されるお子さんは、
渡英後、MMRワクチンを接種することになります。
MRワクチンとともにムンプスワクチンも接種して頂くと、
重複を避けることができます。


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