妊娠中の百日咳ワクチン接種開始のお知らせ
今までGPでのみ可能であった妊娠中の百日咳ワクチン接種を、
当クリニックでも提供できることになりましたのでお知らせいたします。
妊娠中の百日咳に関して、以下Q&Aをご参照ください。
Q: 百日咳ってどんな病気ですか?
A: 百日咳 (英語ではPertussis, Whooping Coughと呼ばれます) は、
細菌によって引き起こされる感染性の強い病気です。
咳が長く続くことにより、息苦しくなったり呼吸困難が起こります。
その他、発熱、鼻水や激しい咳の後に吐いてしまうなどの症状が見られます。
Q: どうして妊婦に百日咳ワクチンの接種を勧められるようになったのですか?
A: 2012年頃、イギリスの保健機関から、
英国内で百日咳による乳児の死亡が
急激に増えているとの報告がありました。
妊娠中に母親にワクチンを接種することで、
胎児に対する免疫をつけることができます。
これにより、ワクチンの予防接種が始まる2ヵ月までの乳児を
感染から守れるようになるからです。
Q: 乳児が百日咳にかかるとどうなるのですか?
A: 百日咳は悪化すると肺炎を起こしたり、
呼吸困難から脳に後遺症をおこすこともあります。
たいていの乳児は入院治療が必要になります。
Q: どのタイミングでワクチンを接種するのですか?
A: 当初、妊娠28-32週位に接種されていましたが、
妊娠16週以降に接種可能と接種時期が拡がりました。
ワクチンを接種した後に、
お母さんの身体で抗体(免疫をつけるもの)ができるまでの
期間を考慮して、この期間に接種することが勧められています。
生まれてくる赤ちゃんを、百日咳から守るため
妊娠中に百日咳ワクチンを接種するとよいでしょう。