仁(ひと)くちコラム


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2019年10月11日 (金)

月経前症候群(PMS)に悩まされています。

生理前になるといらいらして人に当たり、
また急に涙もろくなったりします。
毎月毎月、憂うつです。
薬を飲まずにこの時期を乗り越えるいい方法はありませんか。
このような質問をよく受けます。

月経前になると、「イライラする」「気分が沈んでしまう」
「からだの調子が悪くなる」というような症状を、
女性の半数以上の方が経験していると言われています。
このような、排卵から月経開始までの時期に現れる
身体的、精神的症状を総じて、
PMS:premenstrual syndrome (月経前症候群)と言います。

月経が始まると共にその症状は消失するのが特徴です。
原因は不明ですが、月経周期後半にホルモンバランスが崩れるために
このような症状が起こるのではないかと考えられています。

身体的症状としては、頭痛、めまい、むくみ、吐き気、
食欲不振、関節痛、筋肉痛、乳房症状 (乳房腫脹、
疼痛、乳房過敏)、体重増加、ニキビ、吹き出物など、

精神的症状としては、イライラ、気分の落ち込み、絶望感、
集中力の低下、疲れやすいなどが挙げられます。

薬物療法に頼らずPMSの時期を乗り越えるには、
まず自分自身のPMSの特徴を自覚することが大事です。
「私のPMSはこういう症状である」「月経が始まれば必ず良くなる」
と把握することが、安心感やストレス緩和につながり、
PMS症状の軽減に役立つと考えられています。

食事療法として、月経前の期間は、
炭水化物を含む食事(米、小麦、じゃがいも等)を3時間置きに取る
のが好ましいとされています。
具体的には1回の食事量を減らして、
食事回数を5~6回に増やすとよいでしょう。

ビタミンB6(豚肉、大豆、いわし、かつお、さば等)を多く取ることも、
PMSの緩和に役立つと報告されています。

また塩分を控え目にすることで、頭痛、めまい、むくみの予防になります。


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