英国・グリーン通信


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2015年5月 4日 (月)

正確な血圧の測り方

血圧測定は健診で必ず行われる主要検査項目です。ただ、健診では医師からまあ大丈夫でしょうと言われ、値が記憶にない方も多いのではないでしょうか。一般的に、血圧が高くなっても症状を認めないことが多く、合併症を生じた(発症)時には、脳梗塞や心筋梗塞、腎不全など生死にかかわる状態になり得るとして、“Silent Killer”とも呼ばれています。将来の大きな健康被害だけでなく、UKでは、成人の4人に1人(60歳以上では2人に1人)、毎年10億ポンドの医療支出になっているそうで、問題は多岐にわたります。また、厚生労働省の発表によれば、日本人にも推定4000万人もの有病者がおり、実感は湧きませんが、とても身近に潜む病気と言えます。まず敵を知ることが第一歩と考え、この度は、正確な血圧測定について述べたいと思います。高血圧は、上(収縮期血圧)が140mmHg以上、下(拡張期血圧)が90mmHg以上のどちらか一方、あるいは両方を満たすものと定義されています。しかし、これを超えれば高血圧というわけではありません。血圧の正常異常を判断するには、正確な評価が必要になるのです。イギリスのガイドラインでは、高血圧が疑われる場合、以下のいずれかを勧められます。

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