仁(ひと)くちコラム


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2012年10月15日 (月)

オリモノが増えた、かゆみがあるなどの症状で悩んでいませんか?

オリモノが増えた、かゆみがあるなどの症状で悩んでいませんか?

ひょっとしたら性病?と心配される方もいます。

通常は「膣炎」によるものがほとんどで適切な治療で治りますので心配はいりません。

■ 膣炎って何?

通常、膣内は自浄作用により、進入してきた細菌などを繁殖させないようにする働きがあります。

しかし、風邪をひいて体力が落ちたときや偏食などで栄養状態が悪いとき、

さらに膣の自浄能力が弱い妊娠中などにも、細菌などが、この自浄作用をかいくぐって繁殖することがあります。

これに伴い膣内で炎症がおこることを膣炎といいます。

■ 原因は?

細菌(ばい菌)やカンジダ(かび)によるものがほとんどです。

クラミジアが原因になることもあります。

■ どんな症状?

代表的な症状は、次の通りです。

● オリモノが増える

● かゆみ

● 痛み

■ 診断は?

細菌やカンジダはおりもの検査(膣分泌物培養)、クラミジアはDNA検査により調べます。

いずれも婦人科診察のときに膣内などから分泌物を採取するのみです。

結果は1週間程でわかります。

尚、りん病はおりもの検査で、梅毒やエイズは血液検査で調べます。

■ 治療は?

原因により、内服薬または外用薬で治療を行います。

■ 副作用は?

重大な副作用は、ほとんどありません。

膣座薬やクリームの場合、膣や外陰部に刺激を伴うことやおりものが変化することがあります。

■ 自分で注意することは?

・規則正しいストレスのない生活を心がけましょう。

・感染予防の為、爪は短く切り、かいたり、こすったりしない様にしましょう。

・入浴時石鹸は刺激の少ない物を使用し、よく洗い流しましょう。こすり洗いはやめましょう。

・シャワー浴は毎日行い、からだを清潔に保ちましょう。

なお、子宮の入り口(頸部)の細胞の異常がおりもの増加の原因になることがありますので子宮頸がん検診は定期的にお受けになってください。


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