子宮卵管造影検査(HSG)とは?
子宮卵管造影検査 (HSG: Hysterosalpingogram) とは、子宮と卵管のX線検査(レントゲン検査)のことです。
子宮内に造影剤を注入してX線撮影を行うことにより、
卵管の通過性を判断できます。
多少卵管の通りが不良でも、造影剤により通過性が改善されることも期待できます。
これより、診断と治療を兼ねた不妊症検査とも言われています。
通常、検査にかかる時間は約15分位です。
X線検査そのものはすぐに終わりますが、様々な準備に多少時間がかかります。
まず、腟鏡を腟内に入れ子宮頸部を消毒します。
次に、子宮頸部を小さな一対のピンセットでつまみ、正しい位置で保持します。,
このとき、チクチクする感覚があるかもしれません。
続いて別の器具を用い、造影剤を子宮頸部から子宮内に注入します。
この造影剤は、卵管を経由して腹腔内まで達します。
これにより、子宮腔内の形状や卵管の通過性を評価することができます。
子宮卵管造影検査の副作用や合併症として、次のようなことが考えられます。
・痙攣痛(月経痛と同程度)
・一過性の腟出血
・めまい
・造影剤に対するアレルギー反応
・感染
感染予防目的に、抗生物質が処方されることもあります。
また、不快感を押さえるため、鎮痛薬(イブプロフェンなど)を事前に服用するように助言されることもあるでしょう。