仁(ひと)くちコラム


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2013年1月 7日 (月)

水中出産について

英国には、水中出産 (Water Birth) が可能なNHSやプライベート病院があります。
お風呂やプールで体験したことがあると思いますが、水中では浮力が働いて姿勢を変えるのが容易です。
これを利用してリラックスして出産に臨むのが水中出産です。

水中出産は30度ぐらいの温度を保った小さいプールのような温水の中で出産する分娩法です。
水の中だと体も心もリラックスできるので、陣痛の痛みをやわらげることができます。
水中出産といっても常に温水の中にいるわけではありません。
1回60分程度のことが多いようです。
細菌が水中から子宮内に入ったり、赤ちゃんが感染症にかかることも考えられるので、医師や助産師の指導と介助のもとで行う必要があります。

骨盤が狭い、逆子や多胎児などのときは水中出産は行えない場合があります。
また、破水したときや硬膜外麻酔による無痛分娩時は、水中出産はできません。
イギリスでは、多様な分娩方法が導入されており、水中出産もその一つです。


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