仁(ひと)くちコラム


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2013年2月 4日 (月)

生理の悩みー月経痛 (1)

生理時に痛みがひどく(月経痛)、寝込んだり外出できなくなったりすることがありませんか?
これを「月経困難症」といいますが、子宮内膜症という疾患が隠れている場合もあります。

【症状】
月経困難症は、月経開始直前から月経時に起こる下腹部痛、腰痛などを訴えとするものの総称です。
日常生活に支障を来し、治療を必要とする場合も少なくありません。
症状としては、痙攣するような、陣痛に似た痛みが下腹部を中心に、月経と同時に始まり数時間から数日間続くことが多いようです。
その他に、頭痛、耳鳴り、倦怠感、食欲不振、はきけ、嘔吐、下痢、神経過敏などの症状も起こることがあります。

【原因】
大抵は子宮の病気に起因しません。
痛みを引き起こすプロスタグランジン(痛みの原因になる生理活性物質)の関与で子宮の過度の収縮が痛みの原因となることが多いようです。
1)子宮の病気によらないもの
 過度の子宮筋の収縮など
2)子宮の病気によるもの
 子宮内膜症など

【子宮内膜症】
子宮内膜症は、20代の比較的若い女性にも多い良性の疾患ですが、不妊症の原因になることもあります。
子宮内膜組織は、ホルモンの影響を受けて周期的に変化し月経を起こします。
この子宮内膜組織が、正常部分以外の部位または臓器に増殖してしまったものを子宮内膜症といいます。
症状は、腹痛、腰痛の他に、性交痛、下腹部や肛門部の持続性放射性の鈍痛、月経時の直腸痛、排便痛などです。

治療については、次回述べたいと思います。


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