仁(ひと)くちコラム


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2013年3月18日 (月)

子宮頚がん予防ワクチン (2)

今回は、子宮頚がん予防ワクチンであるHPVワクチンの具体的な投与方法と副作用などについてのお話です。

英国において、本ワクチンの対象は12-13才の女子となっています。
一方、ワクチンプログラムの対象外となりますが、45歳までの女性は本ワクチンを受けることが可能です。

具体的には、最大の効果を得るために3回投与が標準的です。
Gardasilの場合、初回投与後、2回目は2ヶ月後、3回目は6ヶ月後となっています。
Cervarixの2回目投与は、初回後1ヶ月です。
ワクチンは、上腕もしくは大腿部に注射されます。
卵、イースト、ナッツアレルギーがある方でもワクチン接種は可能です。

副作用は、軽微なものがほとんどです。
投与部位の疼痛、腫脹、発赤や頭痛、筋肉痛、疲労感などは、おおよそ10人に1人認められます。
その他、投与部の出血や掻痒感を認めることもあります。
稀な副作用としては、発熱、めまい、下痢、蕁麻疹などがあります。

なお、ワクチンの子宮頚がん予防効果は70%程度ですので、定期的な子宮頚がん検診を受けることが必要です。


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