妊娠前に風疹ワクチンを受けたほうがいいですか?
妊娠中に風疹(Rubella)にかかりますと、赤ちゃんの奇形につながることがあり、
注意が必要です。
そのため、妊娠を考える前に、
過去に風疹ワクチンを2回接種されているか確認しておくとよいでしょう。
具体的には、ご自身の「ワクチン接種の記録」をみていただきます。
風疹ワクチンを2回接種されていれば、風疹にかかる心配はほぼないと考えてよいでしょう。
もし、情報が不明の場合には、血液検査で確認することが可能です。
抗体が陽性の場合は、過去に風疹ワクチンを接種したか感染したかのどちらかと判断され、
この場合は、風疹にかかる心配はありません。
よって、新たな風疹ワクチンを接種する必要はなく、
妊娠を考えることができます。
抗体が陰性の場合は、過去に風疹ワクチンを接種しておらず、
また、風疹にかかったこともないと判断されます。
この場合、風疹にかかる心配がありますので、
妊娠を考える前に、風疹ワクチンを2回接種することが勧められています。
また、血液検査行わず、風疹ワクチンを接種することも可能です。
過去に風疹ワクチンを接種している場合には、追加免疫と称し、
より高い予防効果が期待できます。
風疹ワクチンは、大変安全なワクチンで、
妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に障害がでたという報告は
世界的にもありません。
しかしながら、その可能性は理論的にゼロではありません。
そのため、ワクチン接種後、イギリス式では、1ヶ月、
日本式では、2ヶ月の避妊が必要とされています。
もう既に妊娠している場合には、その妊娠中、風疹ワクチンを接種することはできません。
この場合には、産後に風疹ワクチンを接種することになります。