HPVというウイルスをご存知ですか?
HPVは、ヒトパピローマウイルス (Human Papillomavirus) の略語です。
ヒトの皮膚や粘膜に感染するウイルス(微生物)の一種です。
現在、100種類以上の異なるHPVが発見されており、そのうち約40タイプが陰部に影響すると言われています。
何種類かのHPVは、コンジローマという良性のイボの原因となります。
また、一部は、子宮頸がんなどの悪性の病気の原因になるとも言われています。
性行為中の皮膚と皮膚の接触により感染することが多く、
男性、女性ともに、このウイルスにかかる可能性があります。
HPV感染の危険因子は以下の通りです。
・ 喫煙
・ 性行為パートナーの数
・ 早い初交年齢
70-80%程度の女性は、気がつかないうちにHPVに感染すると推測されています。
しかし、免疫力により、おおよそ90%のHPVは2年以内に自然消失します。
このウイルスと子宮頸がんとの関連については、次回のコラムで述べたいと思います。