HTLV-I検査をご存知ですか？
HTLV-I (human T-cell leukemia virus type I) は、
成人Ｔ細胞白血病 (ATL: Adult T cell Leukemia) の原因となるウイルスの名前です。
インフルエンザウイルスなどとは異なり、HTLV-Iに感染していても自覚症状はありません。
また、HTLV-Iに感染していても約95%の人は生涯病気になることはありません。
このようにウイルスに感染していても発病しない人のことを「キャリア」とよびます。
キャリアからのATL発症は40 歳を越えるまではほとんどありませんが、
40 歳を過ぎると年間キャリア1,000 人に１人の割合で発症します。
HTLV-Iの主な感染経路は、主に母親から子供への母乳を介した母子感染といわれています。
そのため、日本では、厚生労働省の通達により、
HTLV-1抗体検査は、妊婦健康診査の標準的検査項目になりました。
しかし、英国では、妊娠中に、このHTLV-I検査が行われることはありません。
本検査をご希望の場合には、日系クリニックなどで検査をお受けいただく必要があるでしょう。
HTLV-Iの詳細にに関しましては、厚生労働省のウエブサイトをご覧ください。
