英国・グリーン通信


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2012年8月 2日 (木)

「ドライスキン」 in GB

今回はイギリス(特にイングランド)におけるお肌の話題を紹介致します。

イギリスといえばお天気がよくないことでも知られていますが、実はイングランドの年間平均降水量は日本の約6割。

肌が乾燥しやすい方には注意が必要な環境です。 

皮膚の潤いを保つのに大切な役割を果たしているのは、皮脂をはじめとする保湿因子です。皮脂の分泌量はホルモンに影響され、個人差はありますが、幼児期から思春期までおよび50代以降は乾燥しやすい年齢といわれています。ドライスキン自体は特に珍しい症状ではありませんが、皮膚のバリア機能が低下し炎症が生じやすくなってしまうため、痒みだけでなく湿疹につながってしまうことも少なくありません。乾燥しやすい場所は目や口の周り、手、腰周りや足などです。かさかさしたり、粉を吹くような状態になりやすい方は普段から保湿を心がけるようにされるとよいでしょう。
 痒みがあると、ついお風呂でタオルでごしごしと強くこすってしまいがちですが、これは皮脂を奪ってしまいますし刺激にもなってしまいます。身体を洗うときも手などでやさしく洗うようにし、お風呂から上がったらこすらずにタオルで抑えるようにして水分を取りましょう。またお風呂上りに保湿剤を塗ることも効果的です。保湿剤にはワセリンや尿素の入った保湿剤があります。ワセリンは皮膚の表面に油の膜を作ることで水分の蒸発を防ぎます。尿素が入ったものは、皮膚が厚くなってごわごわと固くなったような場所には効果的ですが、時に刺激になってしまうこともあります。
 秋から冬になるとさらに乾燥しがちになりますが、日ごろから保湿に心がけ、快適にお過ごし下さい。

ーお役立ちサイトー

http://www.maruho.co.jp/medical/sikkan/hishiketsuboushou/pdf/dryskin_professionalviewpoint_vol4.pdf                                                                                                                                     (マルホ株式会社学術部様のご厚意によりリンク致しておりますので、無断転用はご遠慮ください。
http://www.nhs.uk/conditions/Emollients/Pages/Introduction.aspx
Loden M The clinical benefit of moisturizers. JEADV 19; 672-688, 2005


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