英国・グリーン通信


« 「体重管理」 in GB その2 | メイン | 尿路感染を予防するには? »

2012年10月29日 (月)

「体重管理」 in GB その3

数日続けて運動を頑張ると体重は数kg減ったのに、サボると数日で戻ってしまう。頑張ったはずなのに、悩ましいですよね。エネルギーの消費に関して、前回の英国・グリーン通信、「体重管理」in 2より続きます。ご参照頂下さい。
今回は、どの程度の運動をすれば、脂肪1kgを燃焼できるのか、計算してみましょう。

脂肪1kgは7000kcalです。つまり計算上は、7000kcalを運動で消費すると、脂肪1kgが消費できることになります。体格にもよるのですが、1kmのジョギングで約70kcalが消費されます。このことから脂肪1kg(7000kcal)を消費するためには、100km走る必要があると推測されます。このことから、ウルトラマラソンのような特殊な運動をした場合は別ですが、本当の意味での1kgの体重(脂肪)を運動により燃焼させることは、数日では難しいと考えられます。逆に一日の摂取カロリーは「体重管理」 in GBでお話したように、2000kcal前後であると推測されます。非常に沢山食べたとしても、7000kcalを一日で摂取(体内に吸収)することは、これもまた難しいと思われます。
でも体重計に乗ると日々、そして朝夕でも違うことを経験します。これは主に体の中の水分量の変化と摂取した食物によると考えられます。運動による数日単位での減少は発汗による水分量の消失のためと思われます。
実際の脂肪を減らし、肥満を解消するためには、上記のジョギングの場合、1週間10km走ると、約2ヵ月半で1kgの脂肪を燃焼できると計算できます。運動をすることで、一朝一夕に体重を減らすことは難しいです。だから、数ヶ月のスパンで体重の変動を見ていくことが必要ですね。ただし、運動は、脂肪を燃焼させると同時に筋肉量を増やすことやプラスアルファがあり、健康管理の鍵になり重要です。
最後に、前回のご質問の答えはお分かりいただけましたか?そうですね。実際に一日で1kg太ったり、やせたりすることは現実的ではないです。次回、運動に関してさらに掘り下げていけたらと思います。

以下の厚生労働省のホームページ、「生活習慣病を知ろう」におきまして、上記内容に関連した情報提供がございます。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/


このページのTOPへ

JGH
(C) 2012 Japan Green Medical Centre