英国・グリーン通信


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2015年3月23日 (月)

Men's health episode 2

こんな症状にお悩みではありませんか?

「44歳営業マン。約1年の泌尿器系症状に悩み、遂にGP受診。排尿時や排尿後に会陰部や外陰部に痛みを感じていた。また、次第に、頻尿や尿意切迫感(急に尿意を催し我慢できなくなるくらいの状態)などの症状も伴うようになった。このような症状が続くにつれ、気分が落ち込みがちになるとともに、これらの症状はストレスや疲れなどにより悪化する傾向にあった。」

このような症状の原因として、前立腺炎という疾患群があります。その内訳は、急性細菌性前立腺炎、慢性細菌性前立腺炎、慢性前立腺炎・慢性骨盤疼痛症候群、無症候性前立腺炎などがあげられます(National Institute of Health分類)。下腹部から外陰部領域の様々な痛み、排尿に伴う症状、性機能障害、不安などの精神症状など、症状には個人差があります。詳細な問診、適切な診察および尿検査をはじめとする各種検査により診断されます。細菌感染などが要因の場合は、抗菌療法などが解決の糸口となる場合もありますが、それ以外の原因では、症状軽減に向けた対処に難渋する場合もあるようです。

なかなか人に話しにくい症状ではありますが、もしこのような症状を慢性的もしくは断続的に自覚された折には、一人で悩まずに、医療機関でご相談頂くのが得策でしょう。

参考;British Journal of Family physician, January/February 2015


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