アレルギー相談室


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2019年4月 4日 (木)

質問:花粉症で咳も出ますか?

花粉症の症状としては鼻水やくしゃみ、目の痒みがよく知られていますが、喉の奥の痒みや咳、耳や顔の痒みが出てくることもあります。痒みを抑える薬と鼻水を抑える薬は同じなので、花粉症の薬(抗アレルギー剤)を開始することで鼻水、くしゃみや痒みと一緒に咳も治まる方もいらっしゃいます。しかし「花粉症の薬を飲んでいるのに咳が出てきた。」「咳のせいで夜なかなか寝付けない」「夜中に咳で目が覚める」などの場合は、追加の治療が必要になることがあります。

花粉症で咳が出る場合、鼻の粘膜と同じように喉の粘膜が敏感になってしまって出る咳(アトピー咳嗽や喉頭アレルギーによる咳)、鼻水が喉の奥に流れて喉を刺激する咳(後鼻漏による咳)、隠れていた咳喘息が花粉症のせいで悪化して出てくる咳、などが考えられます。その他に、鼻閉があるために口呼吸になって喉が痛んでしまっていることや、花粉症の上に風邪をひいてしまったという場合もあるかもしれません。胸焼けがある人では逆流性食道炎が咳の原因ということもあります。咳の度合いはどのくらいか、乾いたコンコンいう咳なのか、痰がらみの咳なのか、一日の中でどういう時に特に咳が多い感じがするか、今飲んでいるお薬は何かなど、患者さんの自覚症状、経過、そして診察所見から原因を探していきます。

抗アレルギー剤を増やしたり変更したりすることで改善する咳もありますが、粘膜の炎症を鎮めるための吸入ステロイドや気管支拡張剤が有効な咳もあります。後鼻漏による咳が長引いている場合は、抗生物質や去痰剤が少し長めに処方されることもあります。

咳が出るから花粉症ではない、と花粉症の薬を止めるのは早計です。上記のようにいろいろな要素が考えられるとは言え、咳が出てきたことで花粉症の薬を中止する理由はほぼ無いからです。花粉症に対して点鼻薬が処方されている場合は、鼻水や鼻づまりがある時だけでなく、最初に説明されたとおりに毎日きちんと点鼻を行いましょう。内服薬も毎日内服する方が効果的です。市販の咳止めや風邪薬を花粉症の薬と一緒に飲むと眠気が強くなることがありますので、受診が難しく市販薬を内服する時は成分をよく確認したり薬剤師さんにきいてみるようにしましょう。


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