質問9:花粉で顔が痛くなることがありますか?
あります。花粉による刺激でピリピリチリチリする感じが起こったり、痒みが出てきたりします。痛みとまでいかなくても、この時期に肌荒れが起こる方は関係があるかもしれません。花粉による皮膚炎が悪化すると、赤みが強くなり、ブツブツができたり、手触りがざらざらになってきたりもします。これは空気伝搬性接触性皮膚炎のひとつで、花粉皮膚炎と呼ばれます。
治療としては、鼻水やくしゃみの花粉症に使うのと同じ抗アレルギー剤と、皮膚の炎症に対してはステロイド外用薬を使います。
肌のバリア機能が低下していると、花粉皮膚炎は出やすくなりますので、もともとアトピー性皮膚炎や乾燥性皮膚炎がある方は保湿剤などの日々の治療をしっかり続けておきましょう。また、この症状は花粉が皮膚を刺激することで起こりますから、できるだけ皮膚をカバーしておく方がよいですし、帰宅した時は部屋の中まで入る前に衣類をよくふるったりたたいたりして花粉を室内に持ち込まないようにしましょう。